認知症VR研修|寄り添う介護の実践につなげるバーチャルリアリティ体験

こんにちは。秋風がきもちいい季節になりましたね。
あしぎぬ福祉会では、昨年好評だった認知症VR研修を今年も開催しました。

今回も株式会社シルバーウッド様のご協力のもと、認知症の方が見て感じている世界を再現したストーリーをバーチャルで体験しました。参加者の中には、前回参加者の声を聞いて興味をもった職員や、昨年に引き続き参加した職員もいます。

研修では、ゴーグルとヘッドホンを装着してリアルにストーリーが進む中、当事者の視点に立つことで、どんなことを感じ、どう思ったかをグループの中で意見交換します。

私たちは普段、周りからの視点でご利用者さんのことを考えることが多いと思います。この症状が出た時はこう対応しようか、こんな対応が必要なのではないかなど、ご利用者さんのことを思いながら、知らず知らずのうちに、「ご利用者さん」と「わたし」、「認知症の方」と「わたし」を分けて考えていることもあると思います。

専門職として、客観的な視点を持つことはもちろん大切なことですが、この研修は、その時どんな気持ちを感じて、周りにいる人にどうして欲しいかを自分のこととして考え、当事者の気持ちを知ることがポイントです。グループワークでは、
「この言葉が嬉しかった」
「こんな対応をされて悲しかった」
「自分の思いとは全く違う対応をされて怒りを感じた」などの意見が出ました。

その方の視点に立って感じてみると、ふと頭に浮かぶ、あの時のケア、あの時のご利用者さんの表情が、職員それぞれにあったのではないかと思います。

ご利用者さんの思いをしっかりと受け入れられていただろうか…
寄り添うことが本当にできていただろうか…
ご利用者さんの気持ちをちゃんと分かっていただろうか…

これまでを振り返り、これからを考える、とってもいい機会になりました。

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