食べる喜びをいつまでも|お口の健康を守る口腔体操

こんにちは。特別養護老人ホームです。
紫陽花の鮮やかさが雨に映える季節になりました。満寿園の中庭の紫陽花も、色とりどりの大輪の花を咲かせています。

今回は、特別養護老人ホームで行っている「お口の健康を守る口腔体操」をご紹介します。
私たちが普段当たり前に行っている「食べる」ことは、健康を維持するために必要な栄養を摂取するというというだけでなく、食事そのものの楽しみや、人とのコミュニケーションの機会といった役割もあります。

年齢を重ね口周りや喉の力が衰えてしまうと、食べる力が低下し咽せや誤嚥の原因となります。お口を鍛え、おいしく安全に食べることは、元気で長生きの秘訣です。

食べ物を噛んで飲み込む時には、言葉を発するのと同じ舌と唇の筋肉を使うので、嚥下の訓練にも言葉を発する訓練を行うと効果的です。その訓練を食事前に行うことで、唾液の分泌や口周りの動きがよくなり、安全に食事をすることができます。

それでは、ご利用者のみなさんと理学療法士と一緒に、特養五番地から口腔体操の方法をお届けします。

 パタカラ体操

口と舌を鍛えることで、食べる力と飲み込む力を鍛えましょう。

「パ」 唇をはじくように

「パ・パ・パ・パ・パ…」
食べ物の取り込み、飲み込む時の動作です。弱まると、「吸う・飲む」のが難しくなります。

「タ」 舌先を上の前歯の裏につけるように

「タ・タ・タ・タ・タ…」
食べ物を上あごで押しつぶす動作です。弱まると食べ物を押しつぶせなくなります。

「カ」 舌の奥を上あごの奥につけるように

「カ・カ・カ・カ・カ…」
舌の上にまとめた食べ物を喉の奥に送り込む動作です。弱まると飲み込みが難しくなります。

「ラ」 舌をまるめるように

「ラ・ラ・ラ・ラ・ラ…」
食べ物を飲み込む前に、舌の上にまとめる動作です。弱まると、食べ物をまとめられなくなります。

パタカラの発音の仕方は、以下のような方法がありますので色々チャレンジしてみてくださいね!
①「パ」「タ」「カ」「ラ」のように1音ずつ発音する。
②「パパパ…」「タタタ…」「パタカラ、パタカラ…」のように連続して発音する。
③パ・タ・カ・ラを含む言葉や文章を発音する。「パンダの宝物…」など。

お口の周りの筋肉がほぐれてきましたね!

続いて、みなさんで歌をうたいました。多くの人に夢と希望を与えた名曲、岡晴夫さんの「憧れのハワイ航路」の曲を流しながら…
「晴れた空~そよぐ風~」

懐かしい日々を思い出されたことでしょう。「次は何を歌うの?」とっても盛り上がり、まだまだ歌いたいところですが、そろそろ夕食の時間になりました。続きはまた明日…楽しくて素敵な時間をありがとうございました。

歌をうたうことで唾液の分泌が促進され、食べ物が飲み込みやすくなるので食べる力が高まります。おしゃべりも効果がありますよ!

口から食べる。そしておいしいと感じる。当たり前のことのように思えて、誰もが望む大切なこと。

これからも、職員それぞれの専門知識や経験をいかして、ご利用者の「いつまでも、おいしく食べたい」という思いに寄り添い、食べる喜びを支え続けます。

【6月 さなぼり行事食】 手作りの丹後のバラ寿司と、あご汁をいただきました!

あしぎぬ福祉会では、地域のサロンなどで出前講座を行っています。認知症について、介護保険制度についてなどのメニューのほか、理学療法士による体操なども行っています。詳しくは下記へお問合せください。

お問合せ 外村満寿園(担当:居宅支援事業所 木下、吉岡まで)
電話 0772-65-3300

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